おまとめローンは、消費者金融などの複数の借入れを1社にまとめ、あとは返すだけにする商品です。まとめた元本が100万円以上になると、法律(利息制限法)で金利は年15%までになるため、利息を減らせることがあります。ただし、毎月の返済額を減らすと返済期間が延び、金利が下がっても利息の合計は増えます。110万円を年18%の3社から借りている場合、まとめて今と同じ月4万円で返せば利息は約7.1万円減り、月3万円にすると約5.0万円増えます。この記事では、アコム・アイフル・プロミスのおまとめ商品を公式で比べ(2026年10月13日)、返済額ごとの総額を計算しました。
30秒で分かる結論
- おまとめは返すだけの商品(追加の借入れはできない)
- 得をする条件:金利が下がる+毎月の返済額を今と同じにする
- 110万円の例:月4万円なら約7.1万円少なく、月3万円なら約5.0万円多く払う
- 銀行カードローンもまとめたいなら、3社の中ではアイフルだけ
- まとめた後に元のカードで借り直すと借金が増える。返済が苦しいなら、借りる前に相談
おまとめローンとは?一言でいうと「まとめて返すだけのローン」
たとえばA社・B社・C社から借りている場合、おまとめローンの会社がA・B・Cに残りを返し、あなたはおまとめの会社1社にだけ返していきます。返済日と返済先が1つになるので、管理はずっと楽になります。
普通のカードローンと違い、限度額の中でまた借りることはできません。アイフルは公式に「ご返済のみの商品」と書いています。
「まとめれば楽になる」と思っていませんか?
おまとめの広告では「毎月の返済額が減る」ことがよく強調されます。たしかに月々は楽になりますが、それは返す期間が長くなるからです。期間が延びれば、そのぶん利息を払う月が増えます。
金利が18%から15%に下がっても、返済額を下げすぎると総額は今より多くなることがあります。どこが分かれ目かは、下の計算で確かめてください。
借り換えとおまとめの違い
| 借り換え | おまとめ | |
|---|---|---|
| まとめる数 | 1社 → 1社 | 2社以上 → 1社 |
| 目的 | 金利を下げる | 返済先を1つにする・金利を下げる |
| 商品の例 | アイフル「かりかえMAX」(はじめての人向け) | アコム「借換え専用ローン」・アイフル「おまとめMAX」・プロミス「おまとめローン」 |
名前は違っても、中身は「今の借入れを返すためのローン」で同じです。この記事では、まとめて「おまとめ」と呼びます。
まとめると金利が下がる仕組み|利息制限法の20%・18%・15%
| 借りる元本 | 利息の上限(利息制限法) |
|---|---|
| 10万円未満 | 年20% |
| 10万円以上100万円未満 | 年18% |
| 100万円以上 | 年15% |
50万円・40万円・20万円をそれぞれ借りていると、どれも「100万円未満」なので上限は18%です。これを1社にまとめて110万円になると、「100万円以上」なので上限は15%になります。アコムの上限18.0%、プロミスの17.8%と書かれていても、まとめた元本が100万円以上なら15%を超えることはできません。
金利の仕組みと日割りの計算は消費者金融の金利の仕組みと利息の計算機にまとめています。
【計算】月々の返済額で、総額はこう変わる
今の状態:A社50万円・B社40万円・C社20万円、どれも年18%。毎月の返済は合計4万円(1万8千円+1万5千円+7千円)。このまま返すと、返し終わるまで約38か月、利息の合計は約32.3万円です。
110万円を1社にまとめ、年15%になった場合(当サイトの計算):
| まとめた後の毎月の返済額 | 返し終わるまで | 利息の合計 | 今との差 |
|---|---|---|---|
| 4万円(今と同じ) | 34か月 | 約25.2万円 | 約7.1万円 少ない |
| 3万円 | 50か月 | 約37.3万円 | 約5.0万円 多い |
| 2万5千円 | 64か月 | 約49.5万円 | 約17.2万円 多い |
| 2万円 | 93か月 | 約75.0万円 | 約42.7万円 多い |
- 月々の返済を今より1万円減らしただけで、金利が下がっても利息の合計は今より多くなる
- まとめて得をするのは、毎月の返済額を今と同じ(またはそれ以上)にした時
- 小さな借入れでも効果はある:8万円ずつ3社(上限20%)を24万円にまとめると上限18%。同じ月1万2千円で返せば、利息の合計は約5.3万円→約4.7万円(約7千円少ない)
30日ごとの日割り・端数切り捨ての目安です。実際の返済額と利息は各社の契約で決まります。
【公式で比較】アコム・アイフル・プロミスのおまとめ商品
| アコム 「借換え専用ローン」 | アイフル 「おまとめMAX・かりかえMAX」 | プロミス 「おまとめローン」 | |
|---|---|---|---|
| 金利(実質年率) | 7.7〜18.0% | 3.0〜17.5% | 6.3〜17.8% |
| 限度額 | 1万〜300万円 | 1万〜800万円 | 300万円まで |
| まとめられる借入れ | 貸金業者(消費者金融・カードのキャッシング) | 貸金業者+銀行ローン+カードのリボ | 貸金業者(消費者金融・カードのキャッシング) |
| 銀行カードローン | ✕ | ○ | ✕ |
| 追加の借入れ | できない | できない(「ご返済のみの商品」) | できない |
| 返済期間 | 最長12年3か月・146回(ネット・自動契約機)。郵送は最長13年7か月 | 最長13年・156回 | 原則最長6年9か月 |
| 対象 | ― | おまとめMAX=利用中・利用したことがある人/かりかえMAX=はじめての人 | ― |
2026年10月13日に各社の公式ページで確認。「―」は今回確かめた公式ページに記載がなかった項目です。
中小の消費者金融は、おまとめ商品があるかどうかが会社ごとに違います。セントラルには、おまとめ・借り換えの商品はありません(公式の商品のご案内で確認)。中小の会社を選ぶ時の確かめ方は中小消費者金融の選び方にまとめています。
セントラルでおまとめはできる?|専用の商品はなく、増額でまとめる時は総量規制に注意
2026年10月24日にセントラルの公式サイトを確かめると、貸付条件に載っている商品は「カードローン」だけでした(1万円〜100万円未満は実質年率4.80〜18.00%、100万〜300万円は4.80〜15.00%)。公式サイトを「おまとめ」「借り換え」で検索しても、商品の案内は見つかりませんでした。
セントラルで借入れを1本にしたい時に考えられるのは、次の3つです。
※スマホでは表を横にスクロールできます。
| 方法 | 総量規制(年収の3分の1) | 金利 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| セントラルで増額し、他社に返す | 例外にならない。セントラルの限度額と他社の残高の合計で年収の3分の1まで | 残高100万円未満なら上限18.00%のまま | まとめたい額が小さく、年収の3分の1に余裕がある人 |
| おまとめ専用ローン(アコム・アイフル・プロミス) | 例外(貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号の2)。条件を満たせば3分の1を超えても借りられる | まとめる前の金利の平均を上回らないことが条件 | 他社の借入れが年収の3分の1に近い人 |
| 返済の相談 | — | — | まとめても毎月の返済が難しい人(相談先と債務整理) |
【試算】セントラル(限度額20万円)で20万円、他社2社で60万円を借りている人が、増額で他社60万円を返したい場合
※スマホでは表を横にスクロールできます。
| 年収 | 年収の3分の1 | 増額できる最大 | 他社60万円を返せるか |
|---|---|---|---|
| 240万円 | 80万円 | 0円 | × |
| 300万円 | 100万円 | 20万円 | ×(20万円分だけ) |
| 450万円 | 150万円 | 70万円 | ○(ただし残高80万円は100万円未満で、上限金利は18%のまま) |
| 600万円 | 200万円 | 120万円 | ○ |
※当サイトの計算です。増額の時点では他社の残高がまだ残っているため、セントラルの増額後の限度額と他社の残高の合計で年収の3分の1を超えないかを見ています(カードローンのような極度方式は、貸金業法第13条の3第5項で「限度額」と「他社の残高」を合わせて数えます)。50万円を超える限度額では収入証明書も必要です(総量規制とは)。
年収が低めの人ほど増額ではまとめきれず、まとめられても残高が100万円未満なら金利は下がらないことがあります。増額の条件と毎月の返済額はセントラルの増額で説明しています。
おまとめと総量規制|例外貸付けで「残高には数える」
日本貸金業協会の説明では、「顧客に一方的に有利な借換え」や「残高を段階的に減らす借換え」は例外貸付けです。年収の3分の1を超えていても借りられますが、借入残高には数えます。
一方で、アイフルは「年収の1/3を超えている場合でも審査可能」、プロミスの解説記事は「総量規制の対象外」と書いています。言い方は違いますが、おまとめで借りた分も残高に入るので、まとめた後に新しく借りられるわけではありません。迷ったら日本貸金業協会の説明を基準にしてください。くわしくは総量規制とはへ。
おまとめが向く人・向かない人
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 3社以上から、年18%前後で借りている | 返済のために、別の会社から借り足している |
| まとめた後も、今と同じ額を毎月返せる | すでに返済が遅れている |
| まとめて100万円以上になり、金利が下がる | 借入れの原因(ギャンブル・浪費など)が続いている |
他社の借入れがある時に、あといくら借りられるかは2社目・他社借入がある時で確かめられます。
審査に落ちた・まとめても苦しい時|相談先と債務整理
おまとめの審査に通らなかった、まとめても毎月の返済が苦しい、という時は、新しく借りる前に相談してください。日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター(ナビダイヤル0570-051-051)では、返済の相談を無料で受けています。弁護士・司法書士への相談は、収入が一定以下なら法テラスの無料相談を使えます。
窓口ごとの違いと、任意整理・個人再生・自己破産の違いは借金の返済に困った時の相談先にまとめています。
おまとめした後の注意|元のカードは解約する
おまとめで元の会社の残高は0円になりますが、契約が残っていればまた借りられてしまいます。まとめた後に借り直してしまうと、おまとめの返済+元の会社の返済で、前より苦しくなります。
- 完済したか確かめる:各社の残高が0円になったかを確認
- 解約する:カードを使わないなら解約を申し出る(セントラルの例は解約・完済の流れ)
- 信用情報を確かめる:数か月後に信用情報を開示して「完済」になっているかを見る
よくある質問
おまとめローンを使うと信用情報はどうなりますか?
おまとめの契約が新しく登録され、まとめた会社の借入れは完済として記録されます。期日どおりに返していれば、おまとめを使ったこと自体が問題になるわけではありません。
何社からまとめられますか?
会社ごとに決まりが違い、公式に社数を書いていない会社もあります。返済能力の審査で、まとめられる額が決まります。
個人事業主の事業資金もまとめられますか?
アコムの借換え専用ローンは使い道が「貸金業者債務の借換え」です。事業資金の借入れ(ビジネスローンなど)をまとめられるかは、申し込む前に各社に確かめてください。
銀行のおまとめローンとの違いは?
銀行のローンは総量規制の対象外で、金利が低いことが多い一方、審査で年収をしっかり確認されます。消費者金融のおまとめは例外貸付けとして、年収の3分の1を超えていても審査を受けられます。
まとめた後に追加で借りられますか?
アコム・アイフル・プロミスのおまとめ商品は、どれも返すだけの商品で、追加の借入れはできません。
返済が遅れていてもまとめられますか?
延滞中や、信用情報に「異動」がある場合は、審査に通るのは難しいです。返済が苦しい時は、日本貸金業協会や法テラスに相談してください。
まとめるとどれくらい得をしますか?
金利がどれだけ下がるかと、毎月の返済額で決まります。110万円(年18%)を年15%にまとめ、今と同じ月4万円で返す例では、利息の合計が約7.1万円少なくなりました。
セントラルにおまとめローンはありますか?
ありません。2026年10月24日に公式の貸付条件を確かめると、商品はカードローンだけでした。増額で他社に返すことはできても総量規制の例外にはならず、セントラルの限度額と他社の残高の合計で年収の3分の1までです。
まとめ|まとめる前に、4つの順番で確かめる
- 今の借入れを書き出す:会社・残高・金利・毎月の返済額
- 今の総額を出す:利息の計算機で、このまま返した時の利息を計算
- まとめた後と比べる:毎月の返済額を今と同じにして、総額が減るかを見る
- 苦しいなら相談:新しく借りる前に相談先へ
銀行カードローンと消費者金融の違いは消費者金融と銀行カードローンの違いで比べています。
確認した情報(2026年10月13日確認):アコム公式(借換え専用ローンの貸付条件)、アイフル公式(おまとめMAX・かりかえMAX)、プロミス公式(おまとめローンの解説記事)、セントラル公式(商品のご案内)、日本貸金業協会。返済の計算は当サイトの計算です。個別の状況は専門家にご相談ください。調べ方は調査方法・データの集め方へ。
セントラル・消費者金融の記事一覧|目的から選ぶ
すべての借入れの記事を目的別に見る(借入れ・カードローンの記事一覧)→
今日中に借りたい
審査が不安
- セントラルの審査(甘い?時間・結果の連絡)
- 審査に落ちた時・落ちる理由
- 信用情報の開示方法と見方
- 住宅ローンへの影響(完済・解約はいつ)
- 2社目・他社借入がある時
- アルバイト・パート・年金の人
- 配偶者貸付(専業主婦の借入れ)
- 18歳・19歳は借りられる?
- マイレディス(女性専用)
- セントラルの口コミ・評判
- フクホーの口コミ・評判
- フクホーの審査時間・審査落ち
家族や職場に知られたくない
利息・返済を知りたい
- セントラルの金利と無利息
- 金利の仕組みと利息の計算機
- 平均金利の推移(年15.26%)
- カードのキャッシングとの違い
- 返済方式の違い(10万円で比較)
- セントラルの返済額と返済方法
- セントラルのCカード(セブン銀行ATM)
- 急に使えない・限度額が下がった(途上与信)
- 返済が遅れた時
- セントラルの増額
- セントラルの解約・完済
- おまとめローン・借り換え(この記事)
- 契約前に読む書面の見方
- 消費者金融の用語集
- 貸金業法とは(5つのルール)
- 貸金業法の改正の歴史(2027年の予定)
個人事業主・会社選び
- セントラルは個人事業主もOK?
- 総量規制と個人事業主の借入上限
- 個人事業主の必要書類
- 収入証明書がいる時・いらない時
- 中小消費者金融の選び方
- 大手と中小の違い
- セントラルと中小4社の違い
- セントラルの会社情報と歩み
- 消費者金融の利用実態2026(統計)
- 銀行カードローンとの違い
- 違法な業者(ヤミ金)の見分け方
- 行政処分の調べ方(20年の集計)
- 先払い買取・後払い現金化は違法?
- カード現金化は違法?(8社の規約)
- セントラルは闇金?安全性
- 返済に困った時の相談先
- 貸付自粛制度(借入れを止める)
- 債務整理と信用情報(何年で消える)
- 借金の時効(5年・援用のやり方)
- 過払い金とは(対象・時効・金利の移り変わり)
セントラルの公式情報は2026年10月に確認。借入れは返済を伴うので、返せる額だけにしてください。
