事業資金の借入れ・カードローン

総量規制とは?年収の3分の1の計算と「対象外・例外」を公式でわかりやすく|個人事業主が借りられる条件と6社の扱い【2026年】

総量規制とは、消費者金融などの貸金業者から借りられるお金を、年収の3分の1までに制限するルールです(貸金業法)。銀行のカードローンや法人名義の借入れは対象外で、住宅ローンなど対象にならない借入れ(除外貸付け)や、おまとめ・個人事業者など3分の1を超えられる借入れ(例外貸付け)もあります。個人事業主の場合、年収は売上ではなく経費を引いた安定的な事業所得で考えます。この記事では、日本貸金業協会と金融庁の説明をもとにルールを整理し、セントラル・アコム・プロミス・アイフル・レイク・SMBCモビットの6社の扱いを公式で確かめました(2026年10月12日)。

30秒で分かる結論

  • 総量規制=貸金業者からの借入れは合計で年収の3分の1まで
  • 対象外:銀行カードローン・法人の借入れ・カードのショッピング(キャッシングは対象)
  • 除外貸付け(住宅・自動車ローンなど)は残高に数えない。例外貸付け(おまとめ・個人事業者など)は3分の1を超えられるが残高に数える
  • 個人事業主の年収=安定的な事業所得(売上−経費)。所得300万円なら上限100万円
  • セントラルは総量規制の範囲内で、自営業も申し込める。3分の1を超えて事業資金が必要なら、事業者向けローン・融資・ファクタリングを検討

総量規制とは?一言でいうと「貸金業者からの借入れは年収の3分の1まで」

結論消費者金融などの貸金業者から個人が借りられるお金を、合計で年収の3分の1までに制限する貸金業法のルールです。

総量規制は、借り過ぎによる多重債務を防ぐため、2010年(平成22年)6月18日に完全施行された改正貸金業法のルールです(貸金業法13条の2)。担保や保証人の有無、使い道(生活費か事業資金か)に関係なく、すべての貸金業者からの借入れの合計で判断します。貸金業者は、申込みのたびに指定信用情報機関で他社の借入残高を確かめます。

なお、年収の3分の1以内なら必ず借りられるわけではありません。各社が返済できるかを個別に審査するため、3分の1以内でも断られることがあります。

「個人事業主はいくらまで借りられる?」「もう借りられないの?」と不安ではありませんか?

結論個人事業主も原則は対象ですが、年収は事業所得で考え、事業資金なら3分の1を超えられる例外もあります。

売上が入る前に経費が出ていく個人事業主は、急な支払いで借入れを考えることがあります。ところが「総量規制」という言葉を聞いて、自分はいくらまで借りられるのか、すでに借りていると無理なのか、分からなくなる人も多いはずです。この記事では、ルールを3つに分けて整理し、最後にあなたの状況ごとの選び方をまとめます。

年収の3分の1の計算方法|年収別の早見表

結論年収×3分の1から、他社の借入残高を引いた額が、貸金業者から新しく借りられる上限です。
年収総量規制の上限他社に30万円ある場合の残り
200万円約66.6万円約36.6万円
300万円100万円70万円
400万円約133.3万円約103.3万円
500万円約166.6万円約136.6万円
600万円200万円170万円
800万円約266.6万円約236.6万円
  • 年収に入るもの:給与、年金、恩給、事業として行わない定期的な不動産の賃貸収入、安定的と認められる事業所得
  • 年収に入らないもの:宝くじや競馬などの一時的な収入

(日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで」)

対象外になるお金|銀行カードローン・法人・ショッピング

結論銀行・信金・労金のローン、法人向けの貸付け、クレジットカードのショッピングは対象外です。キャッシングは対象です。
お金の種類総量規制
消費者金融のカードローン・キャッシング対象
クレジットカードのキャッシング対象
銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫のローン(銀行カードローンを含む)対象外
法人名義の借入れ対象外
クレジットカードのショッピング(リボ払いを含む)対象外(割賦販売法)
ファクタリング(請求書の売却)対象外(借入ではない)

銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、銀行も自主的に年収を確かめて貸しすぎないようにしているため、「対象外だから多く借りられる」とは限りません。くわしくは消費者金融と銀行カードローンの違いへ。

除外貸付けと例外貸付けの違い|6つと8つの一覧

結論除外貸付けは残高に数えず、例外貸付けは3分の1を超えられるものの、借入残高に数えます。

除外貸付け(総量規制の対象にならず、借入残高にも数えない)

#除外貸付け
1不動産購入のための貸付け(住宅ローン)
2自動車購入時の自動車担保貸付け(自動車ローン)
3高額療養費の貸付け
4有価証券を担保とする貸付け
5不動産を担保とする貸付け(居宅などを除く)
6売却予定の不動産の売却代金で返す貸付け

例外貸付け(年収の3分の1を超えて借りられるが、借入残高には数える)

#例外貸付け主な条件
1顧客に一方的に有利となる借換え(おまとめ)金利・返済が今より有利になる
2借入残高を段階的に減らすための借換え
3緊急に必要な医療費の支払い本人・親族など
4社会通念上緊急に必要な費用の支払い10万円以下・3か月以内の返済など
5配偶者と合わせた年収の3分の1以下の貸付け配偶者の同意が必要
6個人事業者への貸付け事業・収支・資金計画で返済能力を超えないと認められる
7新たに事業を始める個人事業者への貸付け6と同じ
8銀行などから借りるまでの「つなぎ資金」借入れが確実で1か月以内に返す

出典:日本貸金業協会「総量規制が適用されない場合について」(貸金業法施行規則10条の21・10条の23)。2026年10月12日確認。

個人事業主の総量規制|「年収」は売上ではなく事業所得

結論生活費などに使う場合、安定的な事業所得(売上−経費)を年収とみなし、その3分の1まで借りられます。
売上必要経費事業所得(年収とみなす目安)総量規制の上限他社に50万円ある場合の残り
600万円400万円200万円約66.6万円約16.6万円
800万円500万円300万円100万円50万円
1,000万円550万円450万円150万円100万円

上限は売上ではなく、経費を引いた所得で決まります。毎年の所得が大きく上下する人は、「安定的」と見られる額が少なくなることもあります。年収の確認には確定申告書などを使います(くわしくは個人事業主の必要書類)。

個人事業主が3分の1を超えて借りられる条件|事業計画・収支計画・資金計画

結論事業資金なら、事業・収支・資金計画で返済できると認められれば3分の1を超えて借りられます。100万円以下は書類を簡単にできます。
  • 事業・収支・資金計画を出し、返済能力を超えないと認められれば、上限金額に特に制約はありません(日本貸金業協会の「借入計画書」の様式があります)
  • 100万円以下なら、計画書の代わりに、事業・収支・資金繰りの状況が分かる書面で借りられます
  • 例外で借りた分も借入残高には数えるため、その後の個人向けの借入れの枠は小さくなります
  • 例外として扱うかどうかの最終判断は各社に任されており、追加の資料を求められることがあります

【公式で確認】6社の扱い|セントラルは範囲内、事業者向け商品は4社

結論セントラルは自営業も申し込めますが、事業者向けの例外商品は公式にありません。3分の1を超えたい事業資金は4社です。
会社個人事業主の通常のカードローン年収の3分の1を超えられる事業者向け商品限度額・金利(公式)
セントラル自営業も利用可(当社規定の審査)公式に記載なし → 総量規制の範囲内で借りるカードローン 1万〜300万円・実質年率4.8〜18.0%
アコム―ビジネスサポートカードローン(業歴1年以上)「年収の3分の1を超えるお借入も可能」1万〜300万円・12.0〜17.9%
プロミス―自営者カードローン(最大300万円。事業資金に限らず使える)金利は公式ページで公表を確認できず(電話で案内)
アイフル―事業サポートプラン(個人・無担保)「年収の3分の1を超えるご融資も検討が可能(要慎重審査)」1万〜500万円・3.0〜18.0%
レイク自営業も申込み可レイク de ビジネス「年収の1/3を超えるお借入れも可能(要審査)」1万〜500万円・4.5〜18.0%
SMBCモビット申込み可。ただし事業性資金には使えない公式に事業者向け商品の記載なし―
6社を比べて分かったこと
  • セントラルは「総量規制の範囲内」で借りる会社。年収(個人事業主は安定した事業所得)の3分の1までで、少額・急ぎに向く
  • 3分の1を超えて事業資金を借りたいなら、事業者向け商品(アコム・プロミス・アイフル・レイク)や、融資・ファクタリングを検討する
  • 公式の説明どうしでも言い方が違う:プロミスの解説記事は本文で「原則対象・例外あり」、よくある質問では「事業性資金は総量規制の対象外」。モビットの解説記事は「おまとめローンは総量規制の対象外」としているが、日本貸金業協会の整理では借換えは例外貸付け(残高に数える)。迷ったら日本貸金業協会の説明を基準にする

各社の公式サイト(セントラル:トップ・貸付条件/アコム:ビジネスサポートカードローン/プロミス:総量規制の解説記事・自営者カードローンのお知らせ/アイフル:事業サポートプラン/レイク:レイク de ビジネス/SMBCモビット:個人事業主の解説)で2026年10月12日に確認。

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年収の3分の1の範囲で、自営業の人も申し込める消費者金融。来店不要・Web完結です

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審査があります。実質年率4.8〜18.0%。はじめての契約は契約日の翌日から最大30日間金利0円。総量規制により、借入れは年収の3分の1までです。借入れは計画的に。

セントラルで借りるなら|個人事業主の申込み・書類・即日

結論自営業も審査の上で利用でき、平日14時までのWeb申込みなら当日振込も可能です。所得を証明する書類を用意します。
  • 対象:20歳以上で定期的な収入と返済能力がある人(自営業・パート・アルバイトも審査の上で利用可)
  • 限度額・金利:1万〜300万円、実質年率4.8〜18.0%。はじめての契約は最大30日間金利0円
  • 早さ:平日14時までのWeb申込みで当日振込も可能(14時以降は後日)。自動契約機でカードの発行もできます(セントラルの即日融資)
  • 書類:本人確認書類と、所得を証明する書類(公式の審査コラムでは納税証明書など)。個人事業主の書類の集め方はセントラルは個人事業主もOK?へ

金利と利息の計算はセントラルの金利と無利息、他社に借入れがある場合は2社目・他社借入がある時で確かめられます。

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総量規制を超えている時|すぐ返す必要は?借りられる方法は?

結論超えた分をすぐ返す必要はありませんが、新しく借りることはできません。事業資金なら例外、または借入以外の方法を考えます。
方法総量規制向いている人
事業者向けローン(例外貸付け)3分の1を超えられる(残高には数える)事業資金が必要で、計画書を出せる
日本政策金融公庫などの融資対象外(貸金業者ではない)時間に余裕がある
ファクタリング(請求書の売却)対象外(借入ではない)取引先への請求書がある個人事業主・法人
支払日の相談(税金・取引先)―支払いを少し先に延ばせれば足りる

借入れの代わりに請求書を売る方法(ファクタリング)との比べ方はファクタリングとカードローンはどっちが得?へ。資金がいつ足りなくなるかは資金繰り表のテンプレートで確かめられます。審査に落ちた時の見直し方は消費者金融の審査に落ちた時にまとめています。

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会社に出した請求書があるなら、借入ではなく請求書の現金化という方法もあります

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借入ではなく請求書の買取です(総量規制の対象外)。審査があります。手数料は一律10%+振込手数料330円。支払期日70日以内の請求書が対象。

個人事業主向けの例外の貸付けが何件あるかなど、公的統計の数字は消費者金融の利用実態2026(公的統計まとめ)へ。

あわせて読みたい:貸金業法とは?借りる人を守る5つのルールと改正の年表/収入証明書がいる時・いらない時(50万円・100万円のルール)

あわせて読みたい:カードのキャッシングも総量規制に入る?(消費者金融との違いと金利の比較)

あわせて読みたい:配偶者貸付とは(夫婦の年収の3分の1まで借りられる総量規制の例外)

あわせて読みたい:年収の3分の1を超えたら?途上与信で限度額の減額・停止になる仕組み

よくある質問

結論専業主婦は配偶者貸付け、おまとめは例外貸付け、キャッシングは対象、ショッピングとファクタリングは対象外です。
専業主婦(主夫)でも借りられますか?

本人に収入がない場合、原則として貸金業者からは借りられません。ただし、配偶者と合わせた年収の3分の1以下なら、配偶者の同意などを条件に借りられる例外(配偶者貸付け)があります。取り扱うかどうかは各社しだいです。

おまとめローンは総量規制の対象ですか?

貸金業者のおまとめ(顧客に一方的に有利な借換え)は「例外貸付け」で、年収の3分の1を超えても借りられます。ただし借入残高には数えます(日本貸金業協会)。まとめて得をする条件はおまとめローン・借り換えの仕組みで計算しています。

クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象ですか?

キャッシングは対象です。ショッピング(リボ払いを含む)は割賦販売法のため、総量規制の対象外です。

収入証明書はいくらから必要ですか?

1社から50万円を超えて借りる場合、または他社と合わせて100万円を超える場合に必要です。個人事業主は確定申告書などを出します。

総量規制はいつからですか?

2010年(平成22年)6月18日の改正貸金業法の完全施行から始まりました。

総量規制を超えたらどうなりますか?

超えた分をすぐ返す必要はありませんが、新しく借りることはできません。カードローンでは利用できる額の減額や、新規の借入れの停止が行われることがあります。

ファクタリングは総量規制の対象ですか?

事業者が請求書(売掛金)を売る取引で、借入ではないため対象外です。ただし、給料ファクタリングは貸付けに当たるとされ、使うべきではありません。

セントラルは総量規制の対象ですか?

対象です。セントラルは金融庁に登録された貸金業者(四国財務局長(10)第00083号)です。自営業も審査の上で利用でき、年収の3分の1までの範囲で借ります。

まとめ|まず自分の上限を計算する

30秒で分かる結論

  • 貸金業者からの借入れは合計で年収の3分の1まで
  • 銀行・法人・ショッピングは対象外、キャッシングは対象
  • 個人事業主の年収は経費を引いた安定的な事業所得
  • 範囲内ならセントラル(自営業OK)、事業資金で超えるなら事業者向けローン・融資・ファクタリング

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総量規制の範囲内で、自営業の人も申し込める。はじめての契約は最大30日間金利0円

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審査があります。実質年率4.8〜18.0%。はじめての契約は契約日の翌日から最大30日間金利0円。総量規制により、借入れは年収の3分の1までです。借入れは計画的に。

確認した情報(2026年10月12日確認):日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)」「総量規制が適用されない場合について」、金融庁「貸金業法のキホン」、各社の公式サイト(上の表に記載)。この記事は一般的な情報で、借入れの可否や限度額は各社の審査で決まります。調べ方は調査方法・データの集め方へ。

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セントラルの公式情報は2026年10月に確認。借入れは返済を伴うので、返せる額だけにしてください。

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