ファクタリング(請求書買取)

でんさいの割引とファクタリングの違い|期日前に現金にする3つの方法と費用を比較、中小企業のでんさいは1年で47%増【2026年10月】

でんさいは、取引銀行で「割引」すれば期日前に現金にできます。費用は金利分(年数%)と手数料で、100万円・60日ならファクタリングより大幅に安い計算です。ただし銀行の審査が必要です。でんさいネットの最新統計(2026年10月15日公表)と、割引・譲渡・ファクタリングの使い分けを整理しました。

PR:本記事には広告リンクが含まれます。割引の金利・手数料は金融機関ごとに違います。取引銀行に確認してください。

30秒で分かる結論

  • でんさいを期日前に現金にする方法は、①銀行で割引 ②仕入先への支払いに譲渡 ③でんさい以外の売掛金をファクタリングの3つ
  • いちばん安いのは銀行の割引(100万円・60日で数千円の計算)。ただし銀行の審査がある
  • ファクタリングは手数料が高め(10%なら10万円)。割引が使えない時や、振込の売掛金を早く現金にしたい時の方法
  • 「でんさいファクタリング」は銀行系の大企業向けの支払いの仕組みで、受け取る側の資金調達とは別物
  • 中小企業・個人事業主のでんさいは、1年で47%増(でんさいネットの統計)

PR|銀行の割引が使えない時・振込の売掛金を早めたい時は

でんさいそのものの買取ではなく、売掛金(請求書)の売却の案内です。銀行の割引が使えるなら、そちらの方が安くなります。審査があります。

「手形がでんさいに変わった。期日まで待てない時はどうする?」で止まっていませんか?

結論手形の割引に慣れていた会社ほど、でんさいの現金化の方法で迷います。まず使える方法は3つです。

紙の約束手形は、電子交換所での交換が2027年3月31日で終わります(約束手形の廃止はいつ?)。取引先から「今後はでんさいで払います」と言われ、受け取ったでんさいをどう現金にすればいいか分からない、という会社が増えています。

「でんさい」「でんさいファクタリング」「ファクタリング」が混ざるから、迷うのは当然です

結論名前が似ていても仕組みは別です。受け取った中小企業が使うのは、主に「割引」と「譲渡」です。

検索すると「でんさいファクタリング」という言葉がよく出てきますが、これは大企業が支払いをでんさいで行うための銀行系のサービスです。受け取ったでんさいを期日前に現金にする方法とは、別のものです(くわしくは下で)。

でんさいとは?手形との違いをわかりやすく

結論手形の代わりに、支払いの約束を電子的に記録する仕組みです。紙がなく、分割して使えます。
項目約束手形でんさい
形紙電子の記録(でんさいネット)
受け取り郵送・手渡し取引銀行のネットバンキングで通知
期日の入金取立ての手続きが必要期日に自動で口座に入金
分けて使うできない分割して一部だけ譲渡・割引できる
紛失・印紙税紛失のおそれ・印紙税あり紛失なし・印紙税なし
期日前の現金化手形割引でんさいの割引(銀行の審査あり)

【独自集計】でんさいは1年で何件増えた?でんさいネットの最新統計

結論2026年9月の発生記録は86.9万件(前年比+8.9%)。中小企業2・個人事業主の分は+46.8%と急増しています。

でんさいネット(株式会社全銀電子債権ネットワーク)が2026年10月15日に公表した「請求等取扱高」のデータを、当サイトが集計しました。

でんさいの利用状況(でんさいネット公表データを当サイト集計)
項目2025年9月2026年9月1年の変化
利用者登録数544,460社585,095社+7.5%
発生記録の件数(全体)797,909件868,956件+8.9%
発生記録の金額(全体)3兆7,492億円3兆9,714億円+5.9%
発生記録の件数(中小企業2・個人事業主)173,106件254,187件+46.8%
発生記録の金額(中小企業2・個人事業主)4,972億円6,768億円+36.1%
譲渡記録の件数(割引を含む)165,274件177,553件+7.4%
支払不能のでんさい127件177件+39.4%

分かったこと

  • 直近12か月(2025年10月〜2026年9月)でも、中小企業2・個人事業主の発生記録は277.7万件で、前の12か月より+46.6%
  • 発生記録に占める「中小企業2・個人事業主」の割合は、21.7%(2025年9月)→29.3%(2026年9月)
  • 中小企業2・個人事業主の1件あたりの平均は約266万円
  • 手形の廃止を前に、小さな会社がでんさいを使い始めていると読めます。一方で支払不能も増えているため、受け取ったでんさいの期日と、支払う会社の信用も確かめましょう

出典:でんさいネット「統計情報」請求等取扱高(2013年2月〜2026年9月・2026年10月15日公表のCSV)。「中小企業2・個人事業主」はでんさいネットの区分です。割引は譲渡記録として記録されるため、譲渡記録の件数に含まれます。

でんさいを期日前に現金にする3つの方法|割引・譲渡・ファクタリング

結論銀行で割引する、仕入先への支払いに譲渡する、でんさい以外の売掛金をファクタリングする、の3つです。
方法しくみ費用注意
①割引取引銀行がでんさいを期日前に買い取る割引料(金利)+手数料銀行の審査があり、枠がないと使えない
②譲渡自分の仕入先への支払いに、受け取ったでんさいを回す譲渡の手数料(数百円程度)仕入先がでんさいを受け取れることが必要
③ファクタリングでんさい以外の売掛金(振込の請求書)を売る手数料(数%〜10%程度)でんさいそのものではなく、振込の売掛金が対象

でんさいの割引とは?手数料・割引料・日数

結論取引銀行がでんさいを買い取る形で、金利分の割引料と手数料(例:みずほ銀行宛440円)がかかります。審査があります。
  • 割引料:割引する金額×割引の利率×期日までの日数÷365日。利率は銀行・会社ごとに違います
  • 手数料:みずほ銀行は「割引・譲渡担保手数料」440円(みずほ銀行宛)。割引の実行時には、別に割引料(金利)がかかります
  • 審査:三菱UFJ銀行は、割引を始めるには所定の審査が必要と案内しています。割引は融資と同じように、銀行が会社の信用を見る取引です
  • 分割:でんさいは分割できるので、必要な分だけ割引できます

出典:みずほ銀行「でんさいネットサービス ご利用料金」、三菱UFJ銀行「でんさいとは」(2026年10月16日確認)。

【独自試算】100万円・60日を期日前に現金にする費用

結論割引(年3%と仮定)は約5,370円、ファクタリング(10%)は10万円です。割引が使えるなら割引が先です。
100万円を期日の60日前に現金にする費用(当サイト試算)
方法計算費用
銀行の割引(年3%と仮定・みずほ銀行宛の手数料)100万円×3%×60日÷365日+440円約5,370円
銀行の割引(年5%と仮定)100万円×5%×60日÷365日+440円約8,660円
ファクタリング(手数料10%)100万円×10%10万円

割引の利率は仮定です。実際の利率は、取引銀行との条件で決まります。それでも、割引が使えるなら費用はファクタリングの10分の1以下になる計算です。まず取引銀行に、割引の枠と条件を聞きましょう。手数料の考え方はファクタリング手数料の計算方法でも整理しています。

でんさいファクタリングとは?中小企業が使うものではない理由

結論銀行系が、大企業の支払いをでんさいで行う仕組みです。受け取る側が申し込む資金調達とは別物です。

「でんさいファクタリング」(一括ファクタリング)は、支払う側の大企業が銀行系のファクタリング会社と契約し、仕入先への支払いをでんさいの形で行うサービスです。受け取る仕入先は、期日前に現金にしたい時に割引のような形で資金化できる場合がありますが、支払う大企業が導入していないと使えません。自社で申し込む資金調達ではない点に注意してください。

ファクタリングを使うのはどんな時?

結論銀行の割引の審査が通らない、またはでんさいではなく振込の売掛金を期日前に現金にしたい時です。
  • 銀行との取引が浅く、割引の枠がない・審査が通らない
  • 取引先の支払いが手形から振込(期日は先のまま)に変わり、入金が遅い
  • 開業間もなく、銀行の融資・割引の実績がない

当サイトがファクタリング会社10社の公式ページを確かめた範囲では、「でんさいそのもの」の買取を公式に案内している会社はありませんでした。ファクタリングは、でんさいではない振込の売掛金(請求書)を売る方法として考えてください。

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でんさいそのものの買取ではなく、売掛金(請求書)の売却の案内です。銀行の割引が使えるなら、そちらの方が安くなります。審査があります。 QuQuMoの2026年の口コミは手数料10%・翌日入金が多めです。

割引・譲渡・ファクタリングの選び方|早見表

結論まず取引銀行の割引枠、次に支払いへの譲渡、最後にファクタリング。費用の安い順に確かめます。
こんな時選ぶ方法
でんさいを受け取り、取引銀行に割引の枠がある①割引
仕入先への支払いが近い②譲渡(分割して必要な分だけ)
割引の審査が通らない/振込の売掛金を早めたい③ファクタリング(おすすめ10社の比較)
足りない額と時期がまだ分からない先に資金繰り表で確かめる

でんさいを受け取ったら最初にやること

結論取引銀行で割引の枠と条件を聞き、期日の一覧を作り、足りない月を資金繰り表で確かめましょう。
  1. 取引銀行のでんさいの利用契約と、割引の枠・利率・手数料を確かめる
  2. 受け取ったでんさいの期日と支払う会社を一覧にする
  3. 必要運転資金と資金繰り表で、足りない月と額を出す
  4. 割引・譲渡で足りない分だけ、ファクタリングなどで補う

でんさいの割引とファクタリングのよくある質問

結論割引の手数料・日数・審査・ファクタリングとの違いについて、よく聞かれる8つにお答えします。
でんさいの割引とファクタリングの違いは?

割引は、取引銀行がでんさいを期日前に買い取る方法で、費用は金利分と手数料です。ファクタリングは、でんさい以外の売掛金(振込の請求書)を専門の会社に売る方法で、手数料は数%〜10%程度です。

でんさいの割引の手数料はいくらですか?

割引料(金額×利率×日数÷365日)と手数料がかかります。例えばみずほ銀行は割引・譲渡担保手数料440円(みずほ銀行宛)で、割引料は別にかかります。利率は銀行ごとに違います。

でんさいの割引に審査はありますか?

あります。三菱UFJ銀行は、割引の利用開始に所定の審査が必要と案内しています。割引は銀行が会社の信用を見る取引です。

でんさいは何日前まで割引できますか?

銀行ごとに受付の期限が決まっています。期日の直前は割引できない場合があるので、取引銀行に確かめてください。

でんさいファクタリングとは何ですか?

支払う側の大企業が銀行系のファクタリング会社と契約し、仕入先への支払いをでんさいの形で行うサービスです。受け取る側が自分で申し込む資金調達とは別物です。

でんさいはファクタリング会社に売れますか?

当サイトが10社の公式ページを確かめた範囲では、でんさいそのものの買取を案内している会社はありませんでした。でんさいは銀行の割引、振込の売掛金はファクタリングと考えるのが分かりやすいです。

でんさいを使う中小企業は増えていますか?

でんさいネットの統計では、2026年9月の「中小企業2・個人事業主」の発生記録は25.4万件で、前の年の同じ月より46.8%増えました。

割引が使えない時はどうすればいいですか?

仕入先への支払いにでんさいを譲渡する方法があります。それでも足りない時は、でんさい以外の売掛金をファクタリングで現金にする方法を、手数料と比べて検討します。

まとめ|割引が最も安く、ファクタリングは割引が使えない時に

結論でんさいは割引が最も安く、ファクタリングは割引が使えない時や振込の売掛金向けです。費用の順に選びましょう。
  • でんさいの現金化は、①割引 ②譲渡 ③でんさい以外の売掛金のファクタリング
  • 100万円・60日なら、割引は数千円、ファクタリング(10%)は10万円
  • 中小企業・個人事業主のでんさいは1年で47%増。受け取る機会はこれからも増える

関連:約束手形の廃止はいつ?/必要運転資金の計算方法/ファクタリングとは/ファクタリング用語集

確認した情報:でんさいネット「統計情報」(2026年10月15日公表)、みずほ銀行・三菱UFJ銀行の公式案内(2026年10月16日確認)。割引の利率は銀行・会社ごとに違い、試算は仮定の利率です。順位や成果、審査結果を約束するものではありません。

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